【映画評論「その手に触れるまで」】イスラム原理主義に洗脳された少年。救いの手をはねのける彼はどう生きるのか?
弱者を主人公にした社会派の映画を作り続けているダルデンヌ兄弟。移民や失業、家庭崩壊など、扱うテーマは英国のケン・ローチ監督と似通っているが、作風は微妙に違う。ローチ映画の主人公は理不尽な社会のシステムに翻弄される弱者で、ローチは彼らの怒りを代弁する。かたやダルデンヌ映画の主人公は、盗品を売る感覚で我が子を売る「ある子供」の青年に代表されるように、道義的な問題を抱えていることが多く、ローチ映画の主人公に比べて共感度が薄い。そんな彼らの密かな心の成 全文
映画.com 06月12日22時00分
Source: 映画1
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