【映画評論「ペイン・アンド・グローリー」】老境にさしかかったアルモドバルの晴れやかな新境地が伺える
初期の狂気をはらんだエキセントリックで倒錯的な作風から、近年は、瞑想風で思索的な深みをたたえた、ヒロインを礼讃する〈女性映画〉の秀作を連作するに至ったペドロ・アルモドバルは文字通り、ヨーロッパを代表する巨匠といってよい。そのアルモドバルが70歳を迎えて自伝的なモチーフに挑んだのが「ペイン・アンド・グローリー」である。主人公の映画監督サルバドール(アントニオ・バンデラス)は世界的な名声を得た映画監督だが、四年前に最愛の母を亡くし、背中の激痛、片頭痛 全文
映画.com 06月19日10時00分
Source: 映画1
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