【「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」評論】実直な演出が封印された苦悩を浮き彫りにする、実話に沿ったオゾン渾身の社会派映画
一作ごとにスタイルを変えるフランソワ・オゾンのフィルモグラフィの中でも、現在進行形の実話を映画化した本作はとくに、これまでのイメージと打って変わったリアリスティックな厳粛さにあふれる。華美なスタイルや遊びは影を潜め、演出は実直にストーリーを語ることに徹している。神父の少年たちに対する性的虐待を扱った映画といえば、ジャーナリズムに焦点を当てた「スポットライト 世紀のスクープ」が思い出されるかもしれない。だが本作は反対に、神父を訴える被害者たちに 全文
映画.com 07月04日18時00分
Source: 映画1
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