【「ホモ・サピエンスの涙」評論】そぎ落とされた語り口は、時おりサイレント映画を見ているような錯覚すら抱かせる
これまで「散歩する惑星」(00)、「愛おしき隣人」(07)、「さよなら、人類」(14)と、その極端なまでに切り詰めたミニマリズムの語り口で人間存在の不可解さ、独特のおかしみと悲哀を掬い取り、定点観測のように提示してみせてきた北欧の名匠ロイ・アンダーソンの新作「ホモ・サピエンスの涙」は、さらに通常の劇映画の枠組みを破棄し、未知なる領域に果敢に踏み込んでいる。この新作は、時代も世代も異なる市井の人々の人間模様を、全33シーンに分割し、すべてワンシーンワン 全文
映画.com 11月14日07時00分
Source: 映画1
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