【「燃ゆる女の肖像」評論】絵画のように美しい、官能的な「視線の物語」が、豊かな余韻をもたらす
18世紀を舞台に、画家とモデルの関係を描いたこの映画は、「見つめること」の行為がもたらす官能を表現した作品だ。ある対象への知覚が、密やかな欲望をもたらし、それが抑えきれないほどの情動となって観察者を突き動かしていくさまが、瑞々しく描かれる。ある貴婦人から、望まない結婚を控えた娘、エロイーズ(アデル・エネル)の肖像画を秘密裏に描くことを頼まれたマリアンヌ(ノエミ・メルラン)は、正体を偽り、それとなくエロイーズを観察しながら、隠れて絵を描き始める。 全文
映画.com 12月06日22時00分
Source: 映画1
「映画」カテゴリーの関連記事