【「聖なる犯罪者」評論】ヒリヒリする獰猛さと、祈りの静寂さと。観る者を釘付けにする衝撃作
久々に魂がきしむほどの映画を見た。冒頭からスクリーンに迸るのは、吹き溜まった感情を力の限りに吐き出す獰猛さと、真逆にある静寂のほとりで祈り続ける敬虔さだ。たった一人の肉体を通じてこれほどの振れ幅を描き、なおかつ、生きとし生けるものが抱える原罪をヒリヒリするほどの感度で我々に突きつけるその筆致。信仰が一つのファクターではあるものの、これはむしろ、人は生きる上で何にすがり、いかなる存在のためにこの身を進んで差し出そうとするのかを炙り出した人間ドラマ 全文
映画.com 01月16日16時00分
Source: 映画1
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