【「天国にちがいない」評論】パレスチナの巨匠がユーモアのなかに込めた、世界の不条理を表す皮肉なメタファー
前作「時の彼方へ」から10年ぶりの長編となった本作は、パレスチナの鬼才として知られるエリア・スレイマン監督の健在ぶりを示して余りあるものだ。これほどシンプルで、日々の些細なものごとを写しているだけのようなスケッチでありながら、そのじつ隠喩に飛んだ、味わい深い作品も珍しい。スレイマンの「本作は世界をパレスチナの縮図として提示しようとした」という言葉を思い起こすなら、ここに出てくるすべての小話は、パレスチナの現在の状況のメタファーと考えられる。主人 全文
映画.com 01月30日20時00分
Source: 映画1
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