【「あのこは貴族」評論】「幸せ」をどう定義づけても、朗らかに後押ししてくれる解放の物語
原作者・山内マリコ氏が行間に潜ませた毒のエッセンスを消すことなく、新鋭・岨手由貴子監督が2020年代を象徴する1本を完成させた。東京の異なる“階層”で息苦しさを感じるふたりの女性が、偶然の出会いをきっかけに、紛れもなく自分の人生を切り開いていくさまを描いている。東京で生まれ育った良家の子女で正真正銘の箱入り娘・華子を門脇麦、地方出身で都会の荒波を自力で生き抜く美紀を水原希子が演じている。今作を特別なものにした要因のひとつに、このキャスティングが挙 全文
映画.com 02月26日18時00分
Source: 映画1
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