【「ある画家の数奇な運命」評論】激動の時代をありのままに見つめることとは? 名匠が描く執念の力作
とてつもない力作だ。世の中にナチス時代を扱った映画は数多いし、東西分裂後の人々を描いた作品もある。一人の画家の人生に焦点を当てた映画も珍しくはなかろう。だがこれらの要素をすべて織り交ぜ、暗闇の中にこれほどまでに力強い光を見出そうとする作品を、私は初めて見た気がする。かつて「善き人のためのソナタ」(06)で世界中を感動させたフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が長年の準備期間を経て誕生させたのは、およそ30年に及ぶドイツ史を貫く芸術家の物 全文
映画.com 10月05日09時00分
Source: 映画1
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